カップシーラーで何ができる?選び方とメリット、デメリットを紹介

カップシーラーは多くの食品や飲料製造業にとって重要な機器です。この記事ではカップシーラーについて基本的な理解から、導入によるメリット、選び方、付随する機器について詳しく解説します。又、「カップシーラー」「トップシーラー」「トレーシーラー」「カップシール機」「トップシール機」「トレーシール機」等、メーカーにより呼び方は変わりますが、全て同じ用途で使用されてます。

目次

カップシーラーとは

カップシーラーの基本機能

カップシーラーは、食品や飲料の入った容器やカップのトップ部分をフィルムでシールする事により密封するための機器で、多様な用途に使用されます。食品の鮮度保持、衛生管理、内容物の漏出防止、商品価値の向上など、様々な目的で活用されています。又、食品以外でも工業部品や医療品等、容器やトレーに入れ密封する物であれば様々な分野で活用されています。呼び方は「カップシール機」「トップシーラー」「トップシール機」「パックシーラー」「パックシール機」「トレーシーラー」「トレーシール機」等各社様々ですが全て同じ用途に使用されます。

カップシーラーの歴史

カップシーラーは、食品加工や包装の効率化を目的として開発されました。初期のカップシーラーは、手動式で、操作に熟練を要するものが一般的でした。しかし、技術革新に伴い、自動化が進み、操作が容易で、高性能なカップシーラーが開発されるようになりました。近年では、省エネ、省スペース、安全性、衛生面への配慮など、様々なニーズに対応したカップシーラーが登場しています。

カップシーラーを導入する利点と欠点

カップシーラーの利点

カップシーラーを導入することで、様々なメリットが得られます。まず、食品や飲料の鮮度保持に役立ちます。密封することで、空気や水分、異物の侵入を防ぎ、品質を長期間維持することができます。また、衛生管理の向上にも貢献します。密封することで、細菌やカビの繁殖を防ぎ、食品の安全性を高めることができます。さらに、内容物の漏出防止にも効果があります。カップシーラーは、しっかりと密着してシールすることで、内容物が漏れるのを防ぎます。

導入時のデメリット

カップシーラーを導入する際には、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。まず、初期費用がかかります。カップシーラーは、高価な機器であるため、導入にはある程度の費用が必要です。また、設置スペースも必要となります。カップシーラーは、比較的大きな機器であるため、設置場所を確保する必要があります。さらに、メンテナンス費用も発生します。カップシーラーは、定期的なメンテナンスが必要となります。

効果的な利用方法

カップシーラーを導入したら、効果的に活用することが重要です。まず、使用する容器やフィルムの種類、シールする内容物などを考慮して、適切な設定を行います。また、定期的なメンテナンスを行うことで、機器の寿命を延ばし、安定した性能を維持することができます。さらに、作業効率を上げるために、オペレーターの教育も重要です。

カップシーラーの選び方

容器寸法に合わせたカップシーラーの選び方

カップシーラーは、使用する容器の大きさに合わせて選ぶ必要があります。円形、角形、楕円形など、様々な形状の容器やトレーに対応したカップシーラーが販売されています。容器のサイズや形状でカップシーラーの大きさが決まります。
当サイトトップページでは「条件から探す」に「カップ径」の選択がございますのでご使用予定の容器の大きさに合わせてご選択頂けます。

生産能力に応じた選択

カップシーラーは、生産能力に応じて選ぶ必要があります。目安として1時間あたり700個以下でしたら卓上機、700~1500個でしたらロータリー機、2000個以上でしたらストレート機が選択肢となります。
当サイトトップページでは「条件から探す」に「生産能力/時間」の選択がございますので生産能力に合わせてご選択頂けます。

用途に応じた選択

容器に何を入れるかによりカップシーラーを選ぶ必要があります。ゼリー等空気を入れないようにシールする満杯充填対応機、ガス置換をするガス置換対応機があります。大まかに言うと容器内に中身を満杯に入れるか入れないか、満杯に入れない場合、容器内の空気を置換するかしないかで決まります。
当サイトトップページでは「条件から探す」に「用途」、「ガス置換」「満杯充填」の選択がございます。

まとめ

カップシーラーの選び方
 ①容器のサイズと形状
 ②生産能力
 ③用途
 この3つの条件で機種が決まります。

カップシーラーに付随する機器(オプション機器)

オプション機器の種類

①印字装置:フィルムに消費期限やロットNOを印字します。
②カップ供給機:機械に容器を自動的にセットします。
③充填機:容器に中身を入れます。
④排出装置:シール後の製品を機械から排出します。
⑤ロボットアーム:カップ供給及び排出をします。
※③充填機と④排出装置の間にカップシールの工程が入ります。

印字装置

フィルムに賞味期限・消費期限やロットNOを印字する装置です。その他バーコード、QRコード、内容物等を印字するプリンターも設置可能です。ほとんどのカップシーラーはシールする前に印字します。印字位置を決める為にフィルムの両端に予めレジマークを印刷する必要があります。
◎ほぼ全ての機種に設置可能です。※一部卓上機には設置不可です。

カップ供給機

容器を人の手で一つ一つ機械にセットするのではなく、カップ供給機が自動で機械に容器をセットします。カップ供給機を設置する場合、次の工程で充填機や人の手で中身を入れる必要があります。
◎ロータリー機、ストレート機に設置可能です。

充填機

容器の中身を入れる機器です。空容器が運ばれて来るタイミングで自動的に充填します。ジュース等の液体、ジェラート等の粘体、小麦粉などの粉体等様々な中身に対応した充填機を設置可能です。
◎ロータリー機、ストレート機に設置可能です。
◎充填機を外部に設置し、予め中身を入れた状態の物を人の手でカップシーラーにセットする使用方法もあります。

排出装置

シールした製品を機械から排出する機器です。容器を押し出すように排出する「押出排出」とコンベアーに移送する時に適した「バキューム排出」装置があります。
◎ロータリー機、ストレート機に設置

ロボットアームの利用

カップ供給と排出をロボットアームを利用する事で省人化する事もできます。コンベアーから運ばれて来た中身の入った容器をロボットアームでカップシーラーにセットし、シール工程後に出来上がった製品をコンベアーに置いていく事ができます。
◎全ての機種に設置可能です。

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