食肉・水産業界に最適なカップシーラーの選び方メリット、デメリット

食肉や水産業界では、品質保持と衛生管理が重要なポイントです。カップシーラーはこれらのニーズに応える重要なツールであり、製品の鮮度を長期間保つことができます。本記事では、用途に応じたカップシーラーの選び方と活用方法について解説します。又、「カップシーラー」「トップシーラー」「トレーシーラー」「カップシール機」「トップシール機」「トレーシール機」等、メーカーにより呼び方は変わりますが、全て同じ用途で使用されてます。

目次

食肉・水産業界におけるカップシーラーの役割

鮮度保持の重要性

食肉や水産物は、鮮度が非常に重要です。時間の経過とともに酸化が進み、品質が劣化してしまいます。特に、カットされた肉や魚は、表面積が大きくなり、酸化の影響を受けやすくなります。そのため、鮮度を保つための適切な包装が求められます。カップシーラーは、満杯充填包装やガス置換包装など、様々な包装方法に対応できる機器です。食材をカップやトレーに密封することで、空気との接触を遮断し、酸化による品質劣化を防ぎます。また、カップシーラーは、食材の水分蒸発を抑える効果もあります。これにより、食材の鮮度を長く保ち、美味しさを維持することができます。当ブログ「カップシーラーによるMAP包装(ガス置換包装)の概要と利用法」も合わせてご参照下さい。

衛生管理とコスト削減

カップシーラーは、衛生管理の面でも重要な役割を果たします。カップシーラーを使用することで、食材を外部環境から隔離し、細菌や異物の混入を防ぐことができます。また、カップシーラーは、包装作業の効率化にも貢献します。従来の包装方法に比べて、作業時間を短縮することができ、人手不足解消にも役立ちます。さらに、カップシーラーは、食品の廃棄ロス削減にも効果を発揮します。鮮度が保たれることで、食品の賞味期限が延び、廃棄量が減ります。これは、コスト削減に繋がり、環境保護にも貢献します。

カップシーラーの仕組み

食肉・水産用カップシーラーは、ヒートシールと呼ばれる技術を用いて、トレー容器のトップ部分をフィルムで密封します。ヒートシールとは、熱を加えることでプラスチックフィルムを溶かし、接着させる技術です。食肉・水産用カップシーラーでは、ヒーターでフィルムを加熱し、圧力を加えることで、トレー容器の口をしっかりと密封します。

食肉・水産用カップシーラーの選び方メリット、デメリット

用途に応じたカップシーラーやトレー容器の選び方

食肉・水産用カップシーラーを選ぶ際には、まずトレー容器のサイズを決め、生産量により最適なカップシーラーを選択する必要があります。食肉・水産用カップシーラーはトレー容器サイズが大きくなるので、機械もそれに応じて大きくなる傾向にあります。
生産量に関しては、少量生産の場合は、半自動式(卓上式)のカップシーラーが適しています。少量生産よりは多く、大量生産よりは少ない生産量の場合は、全自動ロータリー式のカップシーラーが適しています。大量生産の場合は、全自動式(ストレート式)のカップシーラーが適しています。
包材に関しては、冷凍する場合には、冷凍対応トレー容器を選択する必要があり、ガス置換(MAP)包装の場合、バリア性のあるトレー容器及びフィルムを選択する必要があります。

半自動卓上式のカップシーラーのメリット、デメリット

メリットとしては、
1・安価です。
2.型交換可能なので様々なサイズの容器を1つの機械で使う事ができます。交換時間も5分程度です。
3.機械サイズが小さく省スペースです。
デメリットは生産量が少ない事です。1時間350~400個程度です。
主に、小規模の店舗やインショップで利用されています。 

全自動ロータリー式カップシーラーのメリット、デメリット

メリットとしては、
1.省スペース(1m×1m前後)です。
2.型交換可能なので様々なサイズの容器を1つの機械で使う事が出来ます。交換時間も10分程度です。
3.生産量も多く1時間720~800個程度で、
  惣菜等小さいトレー容器の場合は2連式にすれば1400~1600個生産可能です。
デメリットは卓上機より高価でスペースも必要です。
主に、スーパーのベンダーでのテスト販売や水産加工工場で利用されています。

全自動ストレート式のカップシーラーのメリット、デメリット

メリットとしては、
1.生産量です。1時間800個~で多連式であれば、1時間3000個以上等生産可能です。
2.中身を入れたトレー容器を機械にセットする事により全自動で製品が出来上がります。
デメリットは高価で機械サイズが大きい事です。尚、型交換出来る機種もありますが、やはり高価で交換時間がかかります。
主に、食肉・水産加工工場で利用されています。

食肉・水産用カップシーラーの使い方

半自動式(卓上式)カップシーラーの使い方

食肉・水産用半自動卓上式カップシーラーは、機械に中身を入れたトレー容器をセットすると自動的にシールされ製品ができあがります。この時気を付つける点として、容器からはみ出る程中身を入れてしまうとシールされたトップフィルムがシワになったり、中身がシール部分に挟まる事により、一部シールが付かない等不具合の原因となります。当サイトの「ET-69L お弁当用(動画)」には、お弁当用トレーですがシールする時の動画がございます。
ホットプリンター等の機器を搭載すれば、フィルムに日付を印字する事もできます。
絵柄付きフィルムを使用すれば、容器の真ん中に絵柄を合わせる事もできます。
近年ではロボットアームと卓上式カップシーラーで省人化する事も可能です。当サイトの「お弁当用双椀ロボットシステム」にロボットシステムの動画がございます。

全自動ロータリー式及びストレート式カップシーラーの使い方

ロータリー式とストレート式のカップシーラーの使い方は同じです。違いはトレー容器をセットする台車の動き方です。ロータリー式は台車が円盤になっており回転します。ストレート機は台車が前進します。機械にトレー容器をセットする時気を付つける点として、容器からはみ出る程中身を入れてしまうとシールされたトップフィルムがシワになったり、中身がシール部分に挟まる事により、一部シールが付かない等不具合の原因となります。
1.機械に中身の入ったトレー容器をセットします。
2.トップフィルムをトレー容器にシールします。
3.フィルムをトレー容器に合わせカットします。
4.排出装置からシールされた製品が排出されます。
当サイトの「ロータリーシール機 ET-801D4(動画) 見学受付中!」に空容器ですがシールする時の動画がございます。
ホットプリンター等の機器を搭載すれば、フィルムに日付を印字する事もできます。
絵柄付きフィルムを使用すれば、容器の真ん中に絵柄を合わせる事もできます。

定期的なメンテナンスの必要性

カップシーラーは、定期的なメンテナンスを行うことで、長く安全に使用することができます。

清掃

カップシーラーは、使用後、汚れを落とすように清掃してください。特に、機械は塩分に弱く錆の原因となります。十分に洗い流す事が必要です。又トレーを置くバケット部やトリミング刃は汚れが溜まりやすいので、こまめに清掃することが重要です。

点検

カップシーラーは、定期的に点検を行い、異常がないか確認してください。特に、加熱部やシール部の温度、コンプレッサーからのエアー圧力、動作状況などを確認してください。

部品交換

カップシーラーには消耗部品もあるので、定期的に交換する必要があります。特に、トリミング刃や加熱部のバネ部分は、消耗品として定期的に交換することが重要です。

まとめ

食肉や水産業界において、カップシーラーは、食品の鮮度保持、衛生管理、コスト削減、生産性向上に大きく貢献する機器です。適切な機種を選定し、日頃からメンテナンスを行うことで、長期的なビジネスの成功に繋がるでしょう。カップシーラーの導入を検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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