カップシーラーで食品を長期保存:包材や機械、MAP包装について

カップシーラーとは?長期保存の基本
カップシーラーの基本原理
カップシーラーは、容器の口をフィルムで密封する機械です。 熱圧着により、容器とフィルムを密着させ、外部からの空気や水分の侵入を防ぎます。 これにより、食品の酸化や腐敗を遅らせ、長期保存が可能になります。
長期保存におけるカップシーラーの役割
カップシーラーは、食品の長期保存において、鮮度を保つ上で重要な役割を果たします。 特に、酸素や水分が食品に与える影響を考えると、密封することで品質劣化を大幅に抑制できます。
食品の種類と保存に適した包材やカップシーラー
ゼリー、デザート、お弁当、飲料など、様々な食品に適したカップシーラーが存在します。 食品の種類に合わせて、適切な包材(カップとトップフィルム)そしてシーラーの機種を選ぶことが重要です。
長期保存に適したカップシーラーの選び方
酸素は空気中に約21%含まれております。この酸素が酸化や腐敗の原因となります。通常のカップシーラーの場合、容器内部に空気(酸素)が入る事により酸化してしまいます。つまり酸素が入らないようにシールすれば良いのです。
脱気可能のシーラーを選ぶ
ゼリー等は中身が満杯に入っており、空気の入る余地がありません。この様に満杯充填後、空気が入らないようにシール可能なシーラーを選びましょう。又、シール後はボイル殺菌やレトルト殺菌をしましょう。


MAP包装(ガス置換)可能のシーラーを選ぶ
中身を満杯に出来ない製品の場合、空気中の酸素を追い出し窒素ガス等で満たしてしまえば良いのです。そこでMAP包装可能機種を選びましょう。MAP包装については弊社ブログ記事参照


長期保存に適した包材とは
カップシーラーで密封する事はできても、包材によっては酸素を透過してしまい長期保存に向かない物もあります。
バリア性のあるトップフィルムを使用する
酸素は0.35nm(ナノメートル)と小さいため通常のフィルムを透過してしまいます。容器のトップをシールするフィルムは酸素を通さないバリア性のあるフィルムを選びましょう。
バリアフィルムは弊社でも取り扱いがあります。
バリア性のある容器を使用する。
バリア性のあるフィルムで密封しても容器自体にバリア性がないと酸素は透過してしまいます。以下バリア性の高い容器を紹介します。
- PBP容器:多層化により酸素ガスバリア性、保香性に優れています。
- PET容器:比較的酸素を透過しにくいとされています。但し熱に弱いためシールの際に変形してしまう恐れがあります。
- ラミコンカップ:東罐工業株式会社様から販売されておりバリア性が高く、熱にも強いです。
- 缶、瓶容器:酸素を透過しませんが、トップシールが難しいです。弊社ブログ記事参照
バリア性のあるフィルム、容器を使用しさらに中に脱酸素剤を入れる方法も有効です。
まとめ
- 脱気の出来るカップシーラーを選択する。
- MAP包装(ガス置換)の出来るシーラーを選択する。
- バリア性のあるトップフィルムを選ぶ
- バリア性のある容器を選ぶ
参考となる弊社ブログや製品紹介





