工業製品に最適なカップシーラーの選び方メリット、デメリット

カップシーラーとは
カップシーラーの基本機能
カップシーラーは、製品を密閉するための重要な機械で、フィルムを加熱しシールすることで包装を行います。食品、薬品、工業製品など、様々な分野で利用されています。カップシーラーは、製品の品質保持、衛生管理、鮮度保持、防塵、防湿、防汚など、様々な目的で活用されています。
カップシーラーの用途
カップシーラーは、工業製品業界の他、食品業界、化粧品業界など、幅広い分野で使用されています。工業製品業界では、部品、工具、電子部品などの包装に利用されています。食品業界では、カップラーメン、カップデザート、カップスープなどの包装に利用されています。化粧品業界では、化粧品容器のトップ部分のシールに利用されています。
カップシーラーの仕組み
工業製品用カップシーラーは、ヒートシールと呼ばれる技術を用いて、容器のトップ部分をフィルムで密封します。ヒートシールとは、熱を加えることでプラスチックフィルムを溶かし、接着させる技術です。工業製品用カップシーラーでは、ヒーターでフィルムを加熱し、圧力を加えることで、容器をしっかりと密封します。
工業製品用カップシーラーの選び方メリット、デメリット
用途に応じたカップシーラーや容器の選び方
工業製品用カップシーラーを選ぶ際には、まず、容器のサイズを決め、生産量により最適なカップシーラーを選択する必要があります。
生産量に関しては、少量生産の場合は、半自動式(卓上式)のカップシーラーが適しています。少量生産よりは多く、大量生産よりは少ない生産量の場合は、全自動ロータリー式のカップシーラーが適しています。大量生産の場合は、全自動式(ストレート式)のカップシーラーが適しています。
半自動卓上式のカップシーラーのメリット、デメリット
メリットとしては、
1・安価です。
2.型交換可能なので様々なサイズの容器を1つの機械で使う事ができます。交換時間も5分程度です。
3.機械サイズが小さく省スペースです。
デメリットは生産量が少ない事です。1時間350~400個程度です。
主に、小規模の工場で利用されています。
全自動ロータリー式カップシーラーのメリット、デメリット
メリットとしては、
1.省スペース(1m×1m前後)です。
2.型交換可能なので様々なサイズの容器を1つの機械で使う事が出来ます。交換時間も10分程度です。
3.生産量も多く1時間720~800個程度で、小さい容器の場合は2連式にすれば1400~1600個生産可能です。
デメリットは卓上機より高価でスペースも必要です。
主に、中規模の工場で利用されています。
全自動ストレート式のカップシーラーのメリット、デメリット
メリットとしては、
1.生産量です。1時間800個~で多連式であれば、1時間3000個以上等生産可能です。
2.中身を入れた容器を機械にセットする事により全自動で製品が出来上がります。
デメリットは高価で機械サイズが大きい事です。尚、型交換出来る機種もありますが、やはり高価で交換時間がかかります。
主に、大規模の工場で利用されています。
工業製品用カップシーラーの使い方
半自動式(卓上式)カップシーラーの使い方
工業製品用半自動卓上式カップシーラーは、機械に中身を入れた容器をセットすると自動的にシールされ製品ができあがります。この時気を付つける点として、容器からはみ出る程中身を入れてしまうとシールされたトップフィルムがシワになったり、中身がシール部分に挟まる事により、一部シールが付かない等不具合の原因となります。当サイトの「ET-69L お弁当用(動画)」には、お弁当用容器ですがシール時の動画がございます。
ホットプリンター等の機器を搭載すれば、フィルムに日付を印字する事もできます。
絵柄付きフィルムを使用すれば、容器の真ん中に絵柄を合わせる事もできます。
近年ではロボットアームと卓上式カップシーラーで省人化する事も可能です。当サイトの「お弁当用双椀ロボットシステム」にロボットシステムの動画がございます。
全自動ロータリー式及びストレート式カップシーラーの使い方
ロータリー式とストレート式のカップシーラーの使い方は同じです。違いは容器をセットする台車の動き方です。ロータリー式は台車が円盤になっており回転します。ストレート機は台車が前進します。機械に容器をセットする時気を付つける点として、容器からはみ出る程中身を入れてしまうとシールされたトップフィルムがシワになったり、中身がシール部分に挟まる事により、一部シールが付かない等不具合の原因となります。
1.機械に中身の入った容器をセットします。
2.トップフィルムを容器にシールします。
3.フィルムを容器に合わせカットします。
4.排出装置からシールされた製品が排出されます。
当サイトの「ロータリーシール機 ET-801D4(動画) 見学受付中!」に空容器ですがシールする時の動画がございます。
ホットプリンター等の機器を搭載すれば、フィルムに日付を印字する事もできます。
絵柄付きフィルムを使用すれば、容器の真ん中に絵柄を合わせる事もできます。
定期的なメンテナンスの必要性
カップシーラーは、定期的なメンテナンスを行うことで、長く安全に使用することができます。
清掃
カップシーラーは、使用後、汚れを落とすように清掃してください。特に、機械は塩分に弱く錆の原因となります。十分に洗い流す事が必要です。又トレーを置くバケット部やトリミング刃は汚れが溜まりやすいので、こまめに清掃することが重要です。
点検
カップシーラーは、定期的に点検を行い、異常がないか確認してください。特に、加熱部やシール部の温度、コンプレッサーからのエアー圧力、動作状況などを確認してください。
部品交換
カップシーラーには消耗部品もあるので、定期的に交換する必要があります。特に、トリミング刃や加熱部のバネ部分は、消耗品として定期的に交換することが重要です。
まとめ
工業製品業界において、カップシーラーは、製品の品質保持、衛生管理、鮮度保持、防塵、防湿、防汚、コスト削減、生産性向上に大きく貢献する機器です。適切な機種を選定し、日頃からメンテナンスを行うことで、長期的なビジネスの成功に繋がるでしょう。カップシーラーの導入を検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
工業製品用カップシーラーのご紹介





