カップシーラー用トップフィルムのデザインについて詳しく解説します

トップフィルムデザインの重要性
デザインが商品に与える影響
トップフィルムデザインは、単に商品を包むだけでなく、ブランドイメージを形成し、消費者の購買意欲を刺激する重要な役割を担っています。魅力的なデザインは、商品の差別化を図り、競合製品との競争で優位に立つための鍵となります。
消費者の視覚に訴えるデザイン要素
色彩、フォント、イラスト、ロゴなどの視覚要素を効果的に組み合わせることで、消費者の目を引きつけ、商品の特徴や魅力を伝えることができます。デザインは、商品の第一印象を決定づけるため、ターゲット層に合わせた戦略的なアプローチが求められます。
フィルムデザインとブランド戦略
一貫性のあるフィルムデザインは、ブランド認知度を高め、消費者の信頼感を築きます。デザインを通じてブランドのストーリーや価値を伝えることで、より深い顧客エンゲージメントを創出することができます。
トップフィルムデザインについての手順
- 目標設定: デザインの目的やターゲット層、メッセージを明確にします。
- リサーチ: 競合他社や市場のトレンドを調査し、インスピレーションを得ます。
- コンセプト作成: 複数のデザインコンセプトを作成し、どの方向性が最適かを検討します。
- 素材選定: 使用するフィルムの素材や印刷技術を選定します。
- デザイン作成: 実際のデザイン作業に入ります。色、フォント、画像などを統一感のある形で組み合わせます。
- プロトタイプ作成: デザインを試作し、実物を確認します。
- フィードバック収集: 関係者やターゲットユーザーからのフィードバックを収集し、必要に応じて修正します。
- 最終デザイン: フィードバックを反映した最終デザインを完成させます。
- 印刷: 選定した印刷技術でデザインを印刷します。
- 品質確認: 印刷されたシールの品質を確認し、問題がないかをチェックします。
ロールフィルムの幅について
カップシーラーを使う場合、ロールフィルムを容器に合わせて切り抜きながら巻き取ります。この時、フィルムが切れないようにフィルムの幅はカットサイズよりも広くする必要があります。目安として、フィルムの幅は容器のサイズに55mmを加えたものが適しています。
※カットサイズ(トリミング)は容器+5mmになります。

レジマークについて
レジマークとはフィルムを巻き取るための目印です。 巻取り装置でフィルムを巻き取り光電管センサーでレジマークを検出します。
フィルムを巻き取るとき、光電管センサーがレジマークを読み取ると、巻取り装置が止まる仕組みです。これでフィルムデザインが容器の真ん中になるよう正確に巻き取ることができます。
※ストレート式の台車が数十個あるような機械の場合、光電管センサーでレジマークの検出を外れたら、再び検出されるようフィルムを少しだけ動かし修正が入る仕組みです。

レジマーク印刷の決まり事
- レジマークの大きさ:8mm×15mm 程度 ※ストレート機の場合5mm×15mm
- レジマーク間の寸法:トリミング幅+20mm ※ストレート機の場合チェーンピッチによる
- レジマークの色:単色の場合透けてしまう事があるので2色(白ベタに黒等)にする
- レジマーク間は印刷せず透明か無地(フィルムそのものの色)にする。
- レジマークはフィルムの両端に印刷する ※光電管センサーの読み取り位置は機械により違うため
フィルムデザインについて
トップフィルムは容器のフタの部分です。シールするとき、フィルムを容器の大きさに合わせカットしますが、その際に容器の真ん中にデザインを配置する必要があります。ですが、少しのズレが生じる可能性があるため、これを考慮したデザインにすることが重要です。

フィルムトリミング(点線部分):フィルムがカットされます。
容器外寸:メインのデザインはこの中に入るようにします。多少のズレを考慮し、容器外寸より5mmほど小さくしたほうが良いでしょう。
容器内寸:デザインをするうえで意識する必要はありません。
デザイン範囲:背景をフィルムトリミングより10mmほど大きくしておきます。これは、トリミングの際にズレが生じた場合でも、フィルム自体の色が映り込まないようにするためです。
簡単に言うと、トリミングのズレを考慮して、背景を少し大きめに設定するという方法です。これで、万が一トリミングがずれても見た目がキレイに保てます。
まとめ
フィルム幅:容器トップ部分の直径+55mm
レジマーク寸法:8×15mm ※ストレート機の場合 5×15mm
レジマーク間:トリミング寸法+20mm ※ストレート機の場合チェーンピッチによる
レジマーク色:2色(白ベタに黒等)
フィルムデザイン:容器外寸-5mm程度に収めるようにする。
フィルムデザイン背景:トリミング+10mmと少し大きめにする。
参考となる弊社ブログや製品紹介





